【ブレオデ】キャラプロフ@五天将

◆ファヒータ

(通常)

【図鑑1】
ラーズワールド創世の際、
光の神によって創られた最古の天使の一人。

創世期には世界の水の循環を形作る 仕事を任されており、
川や海などは 基本的に彼女が創り出した。
同時期に生まれた天使ラハブとは腐れ縁。

普段は微笑を浮かべ、おっとりしているが、
そのままの表情で敵を叩きのめすなど、 腹の内は中々に黒い。
彼女の毒舌は有名だった。

頭の回転が早く、創世の際、
その知性は充分に発揮されていたが、
私生活では天然な部分があり、
本人はそれも計算だと誤魔化していた。


【図鑑2】
ファヒータとラハブの関係は同僚以上では あったものの、
互いに本音を言えないなど 噛み合わない部分があったため、
恋人関係には至っていなかった。

一方、ファヒータは神代戦争期に生まれた
天使ミトを妹分のように可愛がっており、
ミトもファヒータに懐いていた。

他にも創生期からいる天使として
戦争が始まってから生まれた天使達の
面倒を見たがる一面があった。


【図鑑3】
天魔大戦中のある日、ラハブと軍の展開について
打ち合わせをする予定だったファヒータは
待ち合わせ場所に先に着いていた。

そこに予想よりも早くラハブが現れる。
その姿形、話し方などは彼そのものだったが、
微かに違和感を抱いたファヒータは、 確認をしようとした。
その瞬間、ラハプに化けていた悪魔によって、
ほぼ即死の一撃を受けてしまう。

意識が途絶える寸前、ファヒータは
怒り狂った本物のラハブの咆哮を 聞いたように思った。



(1周年記念版)

【図鑑1】
創世期末、天使長ヴェヒターから密命を受け
隠密戦闘用装備を身につけたファヒータ。

ファヒータの普段使用している戦輪と衣装が
集団支援と回復魔法向けに調整されて いるのに対し、
この装備一式は、少人数での 強行偵察任務を想定して作られた。
高位魔法行使のため露出を増した衣装と、 研ぎ澄まされた水の剣。
これらが揃うことで、より強い力を発揮する。

ファヒータの性格や適正を考慮し、
剣は その切れ味を保つつつ自在に振るいやすいよう
徹底的な軽量化が行われており、また妨害魔法を平易に扱えるよう、
あらかじめ衣装自体に複雑な術式が多く込められ、
緊急対応がしやすくなっている。

装備開発を担当したのは二人の天使、
ハッダードとストラシア。
主義相反する二人の工夫と技術が、
この装備を より高い完成度へと導いたのかもしれない。


【図鑑2】
この装備を身につけた彼女の剣技を目にすれば、 
水の重さや鋭さ、雲の自由な流れを 感じることができた。 

元々ファヒータは舞踊の応用でさまざまな、 
体術を使うことができ、剣舞にも少なからず 通じていたため、
ヴェヒターからの急な特命にも 関わらず、
新装備には難なく馴染む事ができた。 
本人も『舞いやすいし、意匠が美しい』と 装備を気に入っている。 

もっとも装備開発の際にはファヒータ自身が 
少々面倒な目にもあわされており、
そのことに ついては当人があまり口を開きたがらない。 
彼女をして『死ぬかと思った』とまで 言わせる程の事があったらしい。 

なお任務においてファヒータは本装備を使って 
通信天使ハルアと組み、セレバの空中城艦へと 侵入を試みた。


【図鑑3】
当初この装備は暗殺用として考案されたが、 
完成した魔法剣は水の特性を持つだけでなく 
魔物や下級の天使・悪魔に即死をもたらすものと なっており、
そのためむしろ強襲掃討に向く。 
結果的にはファヒータをより攻撃的に 
前面で活躍させるためのものと言えるだろう。

反逆天使を相手にした、ハルアとの 
偵察任務の道中では思わぬ災難が続発し、 
悪魔との戦闘さえも起こったといわれる。 
そうした複雑な事情ゆえか、ファヒータが 
隠密らしからぬ派手な戦闘を繰り広げた場面も 幾らかあった。 

ただ、当時の任務の最終的な顛末は 記録に残っておらず、
召魂の行われる現在まで 長らく謎に包まれたままだった。 
その意味ではまさしく隠密として、 ファヒータは職務を忠実に果たしていたのだ。




◆ラハブ


【図鑑1】
ラーズワールド創世の際、
光の神によって創られた最古の天使の一人。

創世期には世界の熱循環を安定させる仕事を 任されており、
水の循環を担当していた 天使ファヒータと共に働いていた。

好戦的な性格をしており、神々の戦いが 始まってからは
積極的に前線に出て、 敵対勢力を叩き潰していた。

また、規律を守り厳格な傾向のある
天使の中では相当に軟派な性格をしており、
美女を見つけては口説くことを日課にしていた。

それは失敗することもあれば、 成功することもあり、
ラハブの周りには常に女性の存在があった。

本人の弁では、『いい女は世界の宝』。


【図鑑2】
ラハブは天使陣営の中で最古の一人として、
ヒトにも知れ渡った存在であったが、
その身分を隠して 街で遊んでいる事も多かった。

そんな日は、たいてい同僚の天使ファヒータに 連れ戻され、
その後、上位の天使としての 心得を
複数人から説教されるというのが、 お約束だった。

基本的に男性には関心を持たないものの、
戦いに秀でているなど見所のある 人物については
種族、性別を問わず、 評価していた。


【図鑑3】
天魔大戦が始まって300年程たった ある日、
ラハブは後方支援を担当していた 
ファヒータと自軍の連携を確認するため、 彼女の元へと向かっていた。

その際、自分の姿をした何者かが 彼女と接触している場面に遭遇する。

首を傾げたラハブが二人に話しかける寸前、 
その偽物による攻撃を受けて ファヒータが倒れ伏した。 

それを見たラハブの記憶は そこでいったん途切れる。
そして気付けば、 アパティアに収められた魂となっていた。




◆アーヴェル

(通常)

【図鑑1】
ラーズワールド創世の際、
光の神によって創られた最古の天使の一人。

創世期には世界の大気の生成と、
その循環を制御する仕事を任され、
空気や気象に関する調整を行っていた。

口数が少ない上に感情の起伏に乏しく、
気まぐれな性格をしており、 常に他者と一定以上の距離を置く。

所有している大剣プルーヴェンは 光の神より与えられた神剣だが、
剣自体が意志を持っており、 アーヴェル本人よりもだいぶお喋りな性格。

プルーヴェンはよく喋るが、アーヴェルは 会話嫌いなため、
一人と一振りの際は 交わす言葉が少なかった。


【図鑑2】
創世が完了したのち、アーヴェルは世界を 
見て回るためと天使達の元を一人離れた。 

通常天使はそのような行動は取らないが、 
光の神がそれを許容したために 
以降アーヴェルは天使の中で例外的に 神の目的に囚われない天使となった。
 
神々の争いが始まってからも同様で、 
個人として降りかかる火の粉を 払う事はあれど、
天使陣営として 正式に戦った事は一度として無かった。 

その後、アーヴェルは世界各地を旅しており、 
時に海を渡り大陸間を移動する事もあった。 

アーヴェルにとっての旅の目的は世界を 回り眺める事だったが、
剣のプルーヴェンは 各地の情勢や文化にも興味を持っており、 
それぞれ別の視点から旅を楽しんでいた。

創世が終わった時点で既に天使側と 没交渉だったため、
人前に立つ事に 慣れておらず、大勢に話しかけるのが苦手。 
どうしてもそうしなければならないときは 
いつもよりも険しい顔つきになった。


【図鑑3】
アーヴェルが中央大陸のとある山地に 滞在していた時、
気まぐれから 戦争に巻き込まれたヒトの姉弟に力を貸し、 
束の間とはいえ彼女も共闘した。 

その時の結末にわずかに苦い想いを抱いたが、 
アーヴェル自身はそれからも旅を続けた。 

その後も世界を自由気ままに回っていた アーヴェルだが、
神獣と天使の戦争の晩期に 中央大陸に戻った際、
神獣の大群と 遭遇してしまう。 

襲い来る神獣を倒しつつ逃亡を図った 
アーヴェルと剣のプルーヴェンだったが、 
あまりの数の多さに逃げ切る事が出来ず、 
多数の神獣に囲まれて命を落とした。


(「英雄の軌跡 異端の悪魔」追加版)

【図鑑1】
創世期に世界の創造を担った 三天使の一人。 
その担当は大気と風の循環であった。 

アーヴェルのパートナーともいえる 
神剣プルーヴェンは意思を持っており、 
戦闘時、真の力を発揮すると遠距離の敵を撃つ弓と、
アーヴェルの全身を 囲む盾のような姿になることが出来た。 

そして、プルーヴェンの中核は、 
アーヴェルの周囲を浮遊する球体となり、 
索敵や自動防御、武器の出力制御などを 行った。 

当時、その攻撃力は山を吹き飛ばし、 
その防御力は空中要塞に匹敵すると 
もっぱら通信天使の間で噂になっていた。


【図鑑2】
かつて、アーヴェルは同じ創世の 
天使であるファヒータやラハブと 訓練をすることなどもあった。
 
創世期に戦闘はまれであったが、 
暴走した魔物との戦闘が発生することもあり、 
天使たちも一定の攻撃力が必要とされていた。 

ただ、当初、アーヴェルは 
プルーヴェンの扱いに慣れておらず、 
暴走を招いたこともあった。
そのため、 プルーヴェンが真の姿を取ることを 
嫌がる時期もあった。


【図鑑3】
アーヴェルの持つ、意思ある武器 プルーヴェンは、
かなりお喋りな性格で、 たびたびアーヴェルに 
『黙らないと海に沈める』などと脅された。 

しかし、プルーヴェンは実際海に沈められても 
決してお喋りをやめようとはしなかった。 
それは自分が喋ることでアーヴェルの 
弱点である問題を独りで抱え込むという癖を 
補っているという自負があったからである。 

時にはケンカをしつつも、 
アーヴェルとフルーヴェンは 最後まで共にあり続けた。




◆ミト

(通常)

【図鑑1】
神代戦争期、光の神により創造された、
敵対者へ断罪を行う役割を持った天使。
外見は子供のようだが、上級天使の一人。

天使に都合の悪い存在の排除が主な任務で、
正義の名の元に数々の敵を裁いていた。

創世の天使の一人、ファヒータと仲が良く、
時折過ごせる二人の個人的な時間は とても穏やかなものだった。

ファヒータといる時は彼女の舞いに
合わせて練習した歌を歌うなどしており、
姉妹のような関係にあった。

甘い物を好んで食べており、
とりわけヒトが作った飴玉を愛好していた。

特にファヒータから受け取る物を 大切にしており、
任務で遠方に出る際は 必ず期間分の飴玉を持っていた。

日頃は上級天使として振る舞うが、 
臆病で人見知りな性格をしており、 
人格は外見の通り気弱な少女。 

本人はその性質を隠そうと努力していたが、 
それほど演技が達者ではなく ボロを出してしまう事も多々あった。


【図鑑2】
敵対者の断罪、その基準は天使の議会である 八枢機により定められ、
ミトにはそれが 天使長ヴェヒターの指示であると 伝えられていた。 

ミトは創造されて比較的早期から 自分の役割に迷い悩んでおり、 
後年では天使達に正義があるかどうかさえ 疑問を抱くようになっていたが、 
役割そのものは果たし続けた。

ある時、ミトは仲が良かった 創世の天使ファヒータが、
とある悪魔に 討ち取られたという報せを受ける。

彼女は天使陣営の中で誰よりも 落ち込み、
しばらくの間は本来の役割も ままならないほどだった。

しかし、天使を主導していた八枢機が そのような感傷を許すはずも無く、
ミトは以降、ほとんど誰の支援も受けず、 悪魔やケモノビト、
そして時には ヒトをも断罪していく事となる。


【図鑑3】
ブレイバン王国と朱ノ国の戦争終盤、
ミトに指示を下す存在である八枢機から
敵将であるカブラギおよび、友軍の将である ヴィクトリカの討伐命令が出る。

命令を受け、ミトは不本意ではあったものの 戦場に乱入し両名を討ち取る。

だが、敵将のカブラギはともかく、
ヴィクトリカはミトの目から見て罪人とは とても思えない人物だった。

彼女はこの一件で、仕えてきた配下を 簡単に切り捨て、
断罪の名のもとに葬り去る 天使勢力のやり方が、
本当に光の神の意志に 沿うものなのかすら疑問に感じるようになる。

その後、プレイパン王国と風ノ国との
決戦の地で敵対するケモノビトを倒す命を 受けていたミトは
ベンディスカ平原で 待機していたが、
突如、悪魔陣営の箱舟が 墜落し、
発生した大爆発に巻き込まれて 消滅してしまう。

のちに「ベンディスカ大爆発」と呼ばれた
この一大事件に巻き込まれた彼女は
抱いていた疑問に答えを出せないまま、 召魂獣の身となった。



(クリスマス版)

【図鑑1】
神代戦争期、光の神により 創造された天使ミトが
ワラクラム祭用の衣装をまとった姿。

彼女は天魔大戦中期のある年、
ブレイバン王国で開かれた ワラクラムの祭典に招かれたことがあり、
その際は、この衣装を身に着けていた。

ブレイバン王国の王女ヴィクトリカや、
副官のルシアナとは 後に哀しい運命が待ち受けていたが、
その祭典の際は、まだ 和やかな時を過ごしていた。

【図鑑2】
衣装はミトが姉様と慕う創世の天使 ファヒータが、
他の季節の精霊に比べて 気弱だった
ワラクを元気づける 祭のために作ったものであった。

そして、それは同時に 厳しい役回りにも関わらず
比較的幼い精神で生み出された ミトを元気づけるためのものでもあった。

この衣装は季節の精霊ワラクの姿を 模したもので、
それを着たミトは ワラクとよく似ていたという。


【図鑑3】
ワラクラムの時期、ミトは時折、
この衣装を着て、ヒトの住む場所に 下りることがあった。

ヒトが考えるワラクラム祭の意味合いは
天使のものとは異なっていたが、
祝祭に皆が仲良くするという 過ごし方は共通していた。

ミトはワラクラムを仲良しのお祭と とらえており、
密かに 毎年楽しみにしていた。




◆ラディウス


【図鑑1】
神々の争いたる神代戦争が始まった際、
光の神ラティオによって、戦力増強のために 創造された天使の一人。

その役割は戦場における一軍の指揮と、
天使・ヒト勢力内の不穏分子を 粛清することによる内部統制であった。

その職務の性質上、 ディウス自身も含め、
彼女の部隊は、 敵対する悪魔やケモノビトだけでなく、
多くの同族やヒト、ハネビトをも 粛清対象としてきた。

彼女の戦闘力は非常に高く、 特に普段は目には見えない
戦闘用の精霊に顕現を命じる 攻撃や回復は反応が早く強力だった。

また、ラディウスは天使、悪魔、ヒトを問わず、
神々の被造物の多くが強い自我を 持っていたのとは対照的に、
創造から死に至るまで、終始役割に徹する 無機質ともいえる精神性を有していた。

しかし、無感情というわけではなく、 
感情の揺れ幅が極端に小さいだけで、 
千年に一度くらいは彼女が驚くような 事態も発生した。


【図鑑2】
ラディウスらの活躍により、 天使と悪魔の戦争に決着がついて以降、 
彼女は戦場の軍を指揮する必要がなくなり、 
主に光都ケイトゥムの治安維持の役割を 担うこととなる。

それからは、反逆者や犯罪者を 取り締まることが彼女の役目となるが、 
おおむね、部下の天使たちで事足りていた。 

しかし、平和な時勢でも、 ジネットやシュクレなど、
ごくまれに 彼女が戦わねばならないような 相手が現れることがあった。 

ラディウスはそういった事態に際しても、 
常に顔色を変えず、かつてと変わらぬ 粛清者としての役割を果たし続けた。


【図鑑3】
原初、天使は光の神から ヒトを存続させるよう命じられてはいたが、
具体的にどのようにヒトを扱うかは それぞれに任されていた。

そのため、神々が去り、天魔大戦も終結して、
天使がヒトを管理、統治する時代が来ると 上級天使たちは、
ヒトの意志を無視した 支配体制を確立する。

また、ヒトを全滅させなければ、 多少数を減らしても構わないという理屈で、
下級天使によるヒトへの非道が 横行したため、
天使はヒトから強い憎悪を 向けられる対象となってしまった。

そのような状況になると、 ラディウスは反抗勢力の掃討など、
再び戦うことが多くなっていった。

やがて、ヒトの天使に対する 憎悪の結晶たる神獣が、
光都ケイトゥムに 大攻勢をかける事態となり、 
天使たちは存亡の危機を迎える。 

その際も、ラディウスは部隊を率いて 
最後まで光都を守るため奮戦した。 

しかし、一人また一人と部下は神獣に 倒されていき、
ついに、極限まで力を蓄えた 神獣による総攻撃を受け、ラディウス身も 力尽きる。 

空中都市ケイトゥムが崩落したのは その後、間もなくであった。



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